ビオトープを子どもたちが生き物の息吹を感じる場所として残し続ける

センスオブアースは、学校ビオトープを作り守ろうとしてきた教員と保護者との恊働の過程で築かれてきました。恊働の現場となった板橋区立蓮根第二小学校のビオトープは2011年2月に完成10周年を迎えるまでになりましたが、その間そして今に至るまで、子どもたち・保護者の方々と共に私たちも整備に関わり続けてきました。
近くの荒川から持ってきた土の中にあった種から一本の成木へと育つ柳の木、おびただしい数のおたまじゃくしが成長したアズマヒキガエルやヤマアカガエル、飛び交うトンボやチョウに、水浴びに寄るツグミなどの鳥たち。そんな生き物たちの生命の息吹を学校生活の傍らで子どもたちが感じられる場所。それが学校ビオトープです。
このような環境を守り続けること、新たに作ること、環境教育のノウハウを活かしながら活用して行くこと。ビオトープから生まれたセンスオブアースが、これからも大事にしていきたい取り組みです。

地産地消への第一歩を、自分たちの手で進めていく

2008年より環境教育の実践として開始した「食べ物はどこから」のプログラム。食べ物を運ぶ際の輸送距離(フードマイレージ)とそれに伴う二酸化炭素の排出量に目を向けて地産地消を推進する活動です。
その活動を進めるにあたり、子どもたちにその重要性を伝える前に、私たちが地産地消を実践したいという思いは、プログラムの完成以来ずっと抱いてきたものでした。
その思いの一端が叶ったのが、2011年度より始まった区民農園の活動です。赤塚公園近くに借りた農園の一画で、春夏にはきゅうり・なす・とまとなどを、秋冬は大根・小松菜などを育て食します。
これから先、育てた大豆から手前みそを作るなど、区民農園での活動はまだまだセンスオブアースの活動とつながっていきます。